男たちの大和
邦画、男たちの大和を観てきた。
以前、劇場で予告トレイラーを観た時に、なんだかありがちでつまらなそうだなぁ、なんて思っちゃったんでまったく観に行くつもりがなかったんだけど、そこかしこの日記系ブログ等で絶賛されているのをよくみかけて、なんだ、そんなに面白いんなら観てみっか、と、急遽観に行くことにしたのだった。
そんなわけで、なんの予備知識もないまま(その一回観たトレイラーのみ)で劇場へと赴いたわけだ。
で、どうだったのかと言うとだね。
なんだかありがちでつまらなかったのであった(^^;
脚本的には実に陳腐な戦時描写につきていて、しかも構成としてはジェームズキャメロンをモロパクってスピルバーグ風のシーンを入れてみただけという実にお粗末な骨組み。
要するに、タイタニックのストーリー展開手法を使って、そこにプライベートライアンの戦闘シーンをくっつけてみました、はい、くっつけてみちゃいましたぁ! なんつー感じ。
ところがところが、である。
それが全編に渡って実に細かく丁寧に、日本風情たっぷりに作り込まれているもんだから、バッタ臭さをあまり感じさせないのである。そこらあたりは、人間の証明を大ヒットさせた往年の名コンビ制作陣の手腕なのであろうか。さすがである。
尾道の造船ドックに実寸台セットを組んだという大迫力の戦艦大和、俳優陣のスバラシイ迫真演技、テンポよくダレさせない展開、と、邦画としてはどこをとっても最高レベル。
なのにどうしてツマラナイのかとぼくちゃんいしょけんめいかんがえたんだけど(***ちゃん風味)、これはもうあれですよ、受け手の問題だろうと思い至ったわけですよ。
要するにオレね(笑)
いくら新鮮みのない展開とは言え、親子愛だの人間愛だの、そういうのに素直に感動出来ないオレに問題があるのですよ。きっと。
ひねたおっさんってやーね、ホントにもう。
だからきっと、素直にもらい泣き出来るピュアな人はきっとオモシロイと思うので観に行くといいと思うよ!
そうそう、オレってテレビドラマはまったく観ないんで、今回反町隆史(字、あってる?w)の演技というのを初めて観たんだけども、この人すごいね!顔がいいだけで売れてんじゃねーの、なんて思ってたけど、スゴイ!ゾワっとくるくらいイイ演技すんのね!びっくりした。
対して、中村獅童。(字、あってる?w) 全然ダメだった。この人もよく観たこと無いんだけど、この人いつもこうなの?おいおい歌舞伎かよ!っつーくらいわざとらしい演技の連続で、オレがこの映画つまんなかったのは半分はこの人のせいだと思う。残りの半分はきっとオレが悪いんだけど(笑)
あとビックリしたのは長島一茂。この人バカだと思ってたけどスゴイ演技できんのね!
あと、寺島しのぶの日本髪はどうかと思った(^^; 演技はすごかったけど。
とまぁその辺はどうでもいいか。
とにかく、邦画としては数年来の大作であることは間違いない。
観に行こうか迷ってる人は、是非とも劇場の大スクリーンで観られるウチに足を運んでいただきたい映画だ。